犬のしつけの中では基本ともいえる伏せですが、難しく考えずに飼い犬とのコミュニケーションをとるための、ひとつのツールくらいの気持ちで考えていればいいと思います。
伏せは長時間大人しく待たせる場面で役に立ちます。
そして犬には人と同じように、それぞれ個性があります。
人それぞれ、犬それぞれ違うので飼い犬に覚えてもらう方法というのはそれだけ存在しています。
もしこれから飼い犬に伏せを教えようとしているのであれば、参考にするくらいの感覚で飼い犬と模索してほしいと思います。
私の場合、飼い犬に伏せを教えようとした段階ではおすわりと待て、お手を覚えていましたが、伏せを教えるのに苦戦して結構大変でした。
はじめに
指示に使う言葉は統一しておきましょう。指示する度に言葉が違っていれば犬が混乱します。
伏せを教える手順 その(1)
まず飼い犬におすわりをさせて、犬のおやつを犬の目線より上に注目させてからゆっくり下に持っていく。
犬がおやつを目で追いおすわりの状態から伏せの体勢になれば伏せと声を掛けて褒める。
これを何回か繰り返せばできるようになります。
ただこの場合、犬がおやつを目で追いかけてくれる前提での話。
昔に飼っていた初代の飼い犬の柴犬ではうまくいきましたが、二代目のポメラニアンには通用しませんでした。
原因はポメラニアンがおやつを追いかけてくれないこと。
柴犬の頃と違いポメラニアンは誘導に使っているおやつを見ると石のように固まってしまうので伏せの体勢に誘導できず、うまくできませんでした。
伏せを教える手順 その(2)
二代目のポメラニアンには(1)の方法がうまくいかず、やり方を変えることにしました。
まず家にあるクッションを集めて低めのトンネルを犬の前に作り、トンネルの向こう側からおやつで誘導する。
おやつに向かって犬がトンネルをくぐろうとしたときに伏せの体勢になるので、その時に伏せと声がけして褒める。
これを何回も繰り返して、トンネルが無くても伏せと指示しただけで、できるようになればしつけ完了です。
トンネルは飼い主さんが膝を立ててトンネルに見立てるのもいい方法だと思います。
最後に
私の飼い犬の場合は(1)の方法で誘導しようとすると、おやつを見ただけで石のように動かなくなってしまうのでうまくいきませんでした。
犬が石のように固まってしまう原因はおそらく、しつけの待ての弊害だと思います。
今回の伏せを教える事を通じて判明した事ですが、おやつを見るだけで待ての状態になってしまい、待てを解除する言葉が出てくるまでカチカチに固まってしまう。
これでは他の事を教える時におやつで気を引く事ができないという課題が残る結果になりました。
まとめ
- 伏せは長時間大人しく待たせる場面で役に立つ
- 指示に使う言葉は統一しておく。
- おすわりの状態から伏せに誘導できない場合は、低めのトンネルになるものを用意して利用する事でくぐらせると伏せの体勢になる。
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