もう何年も前になる話になりますが、
今でもよく覚えているというか、忘れることができないゾッとした話です。
旅行2日目の夜。
宿に戻ろうと、いつものようにカーナビの指示に従って車を走らせていた。
土地勘もないので、大雑把にカーナビに頼るスタイルの私。
ある程度宿に近づけば、あとはカーナビに頼る必要はない。
そんないつもの感じでカーナビの指示に従っていたら、あきらかにおかしな方向に案内を始めた。
そう思った理由は宿に戻るために、この国道をもっと進む必要があることが、私にはわかっていたから。
ショートカットできる近道なのかな?
と疑問に思うことはあったが、カーナビの案内するままに車を走らせた。
周りに家やお店がどんどん見当たらなくなって、なんか変だなと思っていると
カーナビが突然
目的地周辺です。
突然過ぎて、ビックリした。
そうでなくても、突然のナビの発する音にビックリする私なのに…
というか周りに何も無い…。
辺りが暗くて、見えるのは外灯と山の斜面くらい…
山の斜面くらいしか見るものがなかったので、最初はわからなかったが
斜面が墓地になっているようだった。
あ〜やだやだ。本当に勘弁してほしいと思いながら
すぐにカーナビに宿まで案内させようと、宿を再設定すると
案内を開始します
ポーーン
目的地周辺です
ルートの確認で見た宿は全然離れているのに、いざ案内を開始すると現在地になってしまう。
壊れたの?もう本当に勘弁して…
同時に背筋が寒くなった。
もう何やら嫌な予感しかしなくて、不吉な感じが半端なかったので
とにかく来た道を戻ることにした。
Uターンして戻る途中に、コンビニがあったので逃げるように立ち寄った。
カーナビに頼ることは諦め、スマホで位置を確認して、宿まで戻ることにした。
このとき、なぜかスマホの動作が重かった。
何でもかんでも変な方向に考えすぎなんだと自分に言い聞かせ、宿まで車を走らせた。
それでも雰囲気にあてられてしまったためか、妙な重い空気というか気配が、ずっと付きまとっているような感覚が寝るまで続きしんどかった。
後日、カーナビについて調べていたら、行き止まりまで誘導されたとか、気付いたらお墓だったとか、崖の近くで危険だったとかいった話がたくさんあって、青ざめてしまった…
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